
12歳長男、3歳双子、2歳年子末娘のワンオペ4人育児に日々奮闘する看護師ママのマダム嫁子です!
「入職1年目の新卒看護師が辞めたいのは甘えなの?」とお悩みではありませんか?
ここでは、「辞めたいのは甘え」と言われる理由や、言ってくる人の特徴、対処法などについて詳しくご紹介していきます。
この記事を最後まで読み終えていただければ、今後のキャリアプランについて検討し、自分にとって働きやすい環境を手に入れるのに役立ちます。
「辞めたいほど辛いけれど辞めにくい」と、お悩みの方はぜひ参考にしてみてください!
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新人看護師が「辞めたい」のは甘えではない
結論から言うと、新人看護師が「辞めたい」と考えるのは甘えではありません。
職場の環境や仕事内容には、向き・不向きがあります。
また、指導担当の看護師や先輩看護師との相性も関係します。
常に緊張感を強いられる、不慣れな看護業務も大きなストレスです。
精神的・肉体的な負担から、「辞めたい」と考えてしまうのは当然のことであるともいえます。
「辞めたいのは甘え」と言われてしまう理由
基本的に、「辞めたいのは甘えだ」という考え方は、先輩・上司側の根強い固定観念です。
しかし、部下や後輩側の事情や気持ちを置き去りにした、無神経な発言であることも間違いありません。
何故なら、過酷な労働環境や人間関係の改善を目指すわけでもなく、部下や後輩に努力と忍耐のみを要求しているからです。
どんなに辛くても、ひらすら耐えて耐えて耐え抜き、働き続けることを美徳としています。
「辞めたいのは甘え」と言ってくる人の特徴
思っていた以上の仕事のキツさから、辞めたいと考える新卒の看護師は少なくありません。
しかし、「辞めるのは甘え」と先輩から言われ、1人で問題を抱え込んでしまうことも。
そこで、「辞めるのは甘え」と言ってくる人にみられる、共通の特徴について詳しくご紹介します!
転職経験のない人
これまでに転職を経験したことがない、年配の看護師は同じ職場環境しか知りません。
他の職場について知らないため、「今の職場を辞めるのはもったいない」「今よりもっと良い職場を探したいなんて甘えている」という発想にいたります。
精神論や根性論を信じている人
「根性や気合で成長できる」と信じている看護師は多いです。
精神論や根性論自体は悪くなく、継続することで乗り越えられることはあります。
ただし、問題なのは、精神論や根性論を周囲に押し付けるタイプです。
「自分も根性や気合で成長できたので、他の看護師も同じようにできるはずだ」「頑張れないのは甘えているからだ」と考えています。
まずは3年勤めるべきと考えている人
「一度就職したら、まず3年間仕事を続けることで、知識と経験が身につく」というのは、日本古来の文化。
そのため、新人看護師が一人前に育つように、「まず3年頑張ることが大切」と善意のアドバイスをしてくる先輩看護師は多いです。
しかし、職場に馴染めなかったり、仕事に合わなかったりした場合、3年も耐えるのは精神的にも肉体的にも負担がかかります。
また、3年頑張った後は「せっかく3年頑張ったんだから次はあと2年頑張ろう」などと、さらにもっと頑張ることを要求される場合も。
新卒で就職したら、必ずしも3年間勤め上げなければならないという訳ではありません。
自分の若い時と比較している人
「私が若いときはもっと頑張ったのに」と、自分と比較して考える看護師は多いです。
今の自分があるのは、かつての努力による結果だと自負を誇っています。
しかし、働くことに関する考え方や環境は、年々移り変わっているものです。
残念ながら、かつての根性論や精神論は、現在ではパワハラに相当します。
時代錯誤であることに気付けず、古い考えを引きずっているのです。
他者の心の弱さに寄り添えない人
自分の考えが正しいと思い込んでいる看護師は、自分の考えにそぐわない他者に否定的です。
「転職をするのは甘い考えだ」という固定観念がある場合も、少なくありません。
そのため、「辞めたい」と心が弱っている新人看護師に対して、「仕事がろくにできないくせに甘えている」「辞めても他の職場で通用しない」と厳しい目で見てしまいます。
独身で仕事熱心な人
独身の看護師は、ライフスタイルの変化がありません。
特に仕事熱心な場合、プライベートを犠牲にすることが当たり前になっています。
転職をする機会もなく、転職を検討している他の看護師の気持ちを理解しにくいです。
しかし、人生における仕事のウェイトは人それぞれ。
価値観が異なるため、なぜ辞めたいのか理解してもらうのが難しいタイプであるといえます。
新人看護師が辞めたくなる理由
新人看護師はさまざまな要因が重なり、「辞めたい」と感じることが多いです。
そこで、新人看護師が辞めたくなる理由をまとめたので、チェックしてみましょう!
- 先輩看護師との人間関係が悪い
- 残業や夜勤による不規則な生活リズムがキツい
- 責任が重く、インシデントが怖い
- 思う通りに仕事をこなせない
- 大変な仕事の割に給料が低い
- 患者や家族からのクレームが辛い
新人看護師は、国家試験に合格し、心に期待を抱いて入職しました。
しかし、入職後に「思っていたのとは違う」というミスマッチが生じる恐れがあります。
また、心身に負担がかかるさまざまな要因もストレスとなり、「辞めたい」という気持ちが芽生えがちです。
新人看護師の離職率
新人看護師が実際にどのくらいの割合で退職しているのか、気になるところです。
そこで、新人看護師の離職率について、統計データをご紹介します。
看護協会の「2020年 病院看護実態調査 報告書(P.17)」によると、職場ごとの新卒看護師の離職率は次の通りです。
新卒看護師全体 | 8.6% |
---|---|
個人病院 | 20.8% |
済生会 | 11.3% |
私立学校法人 | 10.2% |
医療法人 | 10.0% |
社会福祉法人 | 9.5% |
社会保険関係団体 | 8.6% |
公益社団法人、公益財団法人 | 8.5% |
医療生協 | 8.3% |
その他の法人 | 7.9% |
国立 | 7.4% |
公立 | 7.4% |
※一部抜粋
※参照:看護協会「2020年 病院看護実態調査 報告書(P.17)」
個人病院での離職率は圧倒的に高い傾向にあります。
一方で、国立・公立病院での離職率は低く、福利厚生の手厚さや安定して働けることで、離職率の低下につながっているものと思われます。
\公務員看護師の働き方はこちらから/

\公務員看護師の体験談はこちらから/

また、厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、2019年度の大卒の新卒入職者の離職率は11.8%、短大等卒では17.8%でした。
他の職種に比べると、新人看護師の離職率は低いです。
看護師は一定期間働くことで奨学金の返還が免除されるため、転職に躊躇してしまうのではないかと推測できます。
「辞めたいのは甘え」と言われたときの対処法
辞めたくなった時は、適切な対策・対処法をとることで、今感じている心の辛さを解消できるかもしれません。
そこで、辞めたくなった時におすすめの対策・対処法をご紹介していきます!
今すぐ仕事を辞めたいと考えている看護師は、お悩みの解消にお役立てください!
「辞めたいのは甘え」という言葉に反応しない
「辞めたいのは甘えだ」という言葉を平気で使う人は、おそらく言い方が強かったり、威圧的だったりするパターンが多いです。
しかし、心無い言葉に傷つく必要はありません。
なぜなら、辞めたいと考えることは甘えではないからです。
退職や転職のタイミングを検討したい時期や事情は人それぞれ異なります。
それぞれの価値観や考え方を受け入れられない人に、理解してもらおうとするのはとても難しいことです。
「甘えではないと思います」と伝えたところで、おそらく受け入れてはもらえないでしょう。
あなたの人生はあなただけのものであり、あなたには幸せになる権利があります。
自分の人生をより豊かにする選択肢を最優先してください!
自分の勤務態度を見直す
コミュニケーション不足から、意識のすれ違いが生じ、必要以上に強い指導を受けている可能性も考えられます。
新人看護師は仕事中、焦ったり緊張したりすることで、笑顔や言葉が少なくなりがちです。
そんな態度を見て、上司・先輩側に「不遜である」と受け取られてしまう場合があります。
根性論や精神論を重視しているタイプは、挨拶や受け答えの姿勢などにも手厳しいタイプが多いです。
今の職場でまだ頑張れる余裕があるなら、まずは笑顔や丁寧な対応を心がけましょう。
スキルアップを目指す
臨床経験の浅い看護師は、先輩看護師から度々注意を受ける機会が多いです。
もしかしたら、「仕事へのやる気がない」「仕事もできないくせに辞めたいなんて甘えている」という印象を与えているかもしれません。
同じことを繰り返し注意されていないか、努力によって改善できる内容なのか、日頃受けている注意を振り返ってみましょう。
自分のスキルの不足を感じた方は、スキルアップを目指すことも大切です。
現在の職場での立ち位置が改善するだけでなく、転職を視野に入れた際も役に立ちます。
「院内の研修だけでは物足りない」という場合、外部講習の受講も検討してみましょう!
オンラインで受講できるものも増えているので、地方にお住まいの方でも気軽に講習を受けることができます!
異動願を届け出る
「本当は辞めたいけれど、辞められない事情がある」という場合、おすすめなのが病棟の異動です。
奨学金の返還も不要なので、経済的なダメージがありません。
ただし、入職1年目の新人看護師が異動をする場合はイレギュラーなので、「訳アリ」という視線を受けてしまうおそれがあります。
「実際に退職する前に、人間関係や環境を変えて頑張ってみたい」という方は、異動を希望してみましょう。
他の職場に転職する
「異動を受理されなかった」「やっぱり今の職場では続けられそうにない」という方は、転職も視野に入れましょう!
努力や忍耐を強要する職場の雰囲気に馴染める人もいますが、そうではない人にとって、ただただ苦痛を感じる空間なはずです。
多忙な仕事をこなしながら、初めての転職を成功させたい方は、転職サイトの利用がおすすめです!
人間関係や教育制度、実際に働いている方からのリアルな内部情報なども分かるので、「思っていたのとは違う…」「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防げます。
\おすすめの転職サイト一覧/

実際に私が利用したのは【看護のお仕事】でした!
転職サービスは豊富なので、自分に合うものを選ぶのがポイント。
\【看護のお仕事】ってどんな転職サイト?/

思いきって他の職業に転職する
看護師の資格を活かして、他の職業に転職することも可能です。
看護師の資格を活かせる職業
- オンラインの健康医療相談業務
- 【ココナラ】
で看護学生や看護師の人生・進路相談
- 【クラウドワークス】
や【Bizseek】でWebライターの案件を受ける
- YouTubeチャンネルの運営
自宅にいながら正社員として働きたいなら、チャットや電話で健康医療相談に乗る企業への就職を検討してみましょう。
フリーランス独立を視野に入れている方は、Webライターや人生・進路相談がおすすめです。
ただし、一定の収入を得ながらスキルを積み、フリーランス独立を目指すのが安心。
あらかじめ派遣に登録しておくと、金銭面での不安を解消できます。
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「どんな派遣先があるのか」「業務内容や働き方は希望通りか」情報を確認するために、ひとまず登録しておきましょう。
\【看護のお仕事派遣】ってどんな転職サイト?/

辞めたいのは甘えではない!自由に職場を選んで働こう
臨床経験の浅い新人看護師が、「辞めたい」と思うのは決して甘えではありません。
職場の雰囲気や人間関係、仕事内容などは、人によって向き・不向きが大きく分かれます。
向かないと感じる職場で無理に頑張っても、心身の負担につながるので注意が必要です。
必要に応じて、部署異動や転職も視野に入れましょう!
「今の職場ではもう働けそうにない…」と追い詰められている際は、ぜひ転職サイトを利用して、第二新卒枠での転職を成功させましょう!
転職サイトなら、既に働いている看護師から内部情報を得ているので、人間関係や教育・研修制度など、詳細な情報を把握したうえで転職可能です。
できるだけ希望通りの転職を実現させたいという方は、転職サイトの利用をぜひ検討してみてください!
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